#4シングルマザー 子育て中のママへエールを 【 私の息子は自閉症 】姫路市カウンセリングルームプチフォレスト

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#4シングルマザー 子育て中のママへエールを 【 私の息子は自閉症 】姫路市カウンセリングルームプチフォレスト

2019/10/11

こんばんは^^

姫路市カウンセリングルームプチフォレストです。

 

#3では診断までの経緯を短くまとめています。

#4ではその後のお話をしていきたいと思います。

 

【 診断後から現在まで 】

 

中学2年の終わり頃、自閉症スペクトラム障害と診断結果が出ました。

すぐに、学校と共有し、これからの事を話し合いました。

しかし、学校側も、単純に二つ返事で、どうにかなるのもではなく

何度も話し合うこととなります。

 

というのも、半年間の休養を取っていますので

・復帰のタイミングをどうするか

・通常学級の利用なのか支援学級の利用なのか

・復帰の際、何時間から始めるか

 

という 細かい事柄まで、先生方のご配慮もあり、

中学校の3年生の1年間の過ごし方について。

進路も考えないといけない時期ですし、慎重に検討した結果、

特別支援の利用はまず必要でした。

しかし、その制度を利用するには、半年前から申請が

必要で、すぐに認可が下りることではないとのことでした。

 

3年生に進級していきなり通常学級というのは、難しいと判断できます。

そもそも、診察時にドクターから

「負荷がかかりすぎているので、本人には

周りが倍速で動いているように見えている」 と

特別支援の利用が妥当との判断を受けています。

しかし制度が壁になります。

といっても 何も行動しない理由にはなりません。

担当になった特別支援学級の先生と、担任の先生と、何度も意見のすり合わせを経て

なんと特例で、特別支援の利用許可を得ることができました。

 

まず中学2年生の残りの期間を特別支援学級に顔を出し、

1時間~2時間ほど過ごすことで環境に慣れるところからはじめ、

慣れてきたら半日過ごす。

それが無理なくできれば通常学級でお弁当を食べ数教科は通常学級での

授業もありました。

そのサイクルに慣れてきたので進級してからも特別支援と通常学級で

本人に合った環境づくりに専念しましたが

進路を決めないといけない段階ですので、進路についても子供を交え

話し合いました。

結果、卒業してから、特別支援学校の高校入試に受かり高等部に入学することとなりました。

 

特別支援を受けていると、事業所や、移動支援、放課後のサービスなど

何も知らなかったところから、一気に覚えることや

必要な手続きが山ほどあり、目が回るような日々で半年間ほど記憶が曖昧です。

 

子供に合った教育を、提供できていることが1番大切ですので

サポートシステムの機能が反映し、健やかに毎日を過ごす息子。

実際にどのような変化が起こったか。

 

小学生の高学年の時から、息子は朝はお腹が弱く、長めのWCタイムが必要でした。

なのでビオフェルミンを通学鞄に入れていました。

中学の時も変わらず鞄にビオフェルミンです。

高校に上がってから、朝のWCタイムがピタッとなくなりました。

 

私は、配慮の足りない自分を反省せずにはいられませんでした。

 

頭痛持ち、肩こり、胃痛、腹下し、誰にでも何かはあります。

私も常備薬が必要です、必要ない方ももちろんいます。

息子は、朝、周りのスピードに合わせることが負荷になって

過敏性の腹痛であったのだと合点がいきました。

時間を巻き戻せません。

謝っても、過ぎた過去を変えられません。

子供は子供で、言葉にできない何かを持っているのだと学習しました。

 

現在は、身体的に異変を起こすこともなく、腹痛持ちだったことなど

彼は覚えていないかもしれません。

それだけではなく、コミュニケーションが苦手な息子が

高校1年生で学級委員を務め、先生のサポートまでしているというのです。

周りの生徒に気を配り、生徒のみで公共交通機関を利用し、朝から夕方までの研修期間も

はぐれないようまとめたり、イレギュラー時には、先生にいち早く電話をかけ

状況説明とその後の対応をするのです。

今までとは考えられないくらいに積極性を持って行動しています。

 

それを私は先生や、親御さんからお礼を言われて知るのです。

「あの時、娘が困っていた時助けてもらったんです。息子さんに

ありがとうと伝えたくて、本当に助かりました。ありがとうございます。」

何度も頭を下げるのです。

息子は特別なことをしているつもりではなく、言わないことも多いので

私は初めて聞く話に感動して涙を堪えることに必死で、何とか笑顔をみせたりもしました。

 

変化は 身体的にで健全であること。

      精神的に健全であること。

それにより個性が発揮され、彼自身の能力を最大限活かせている事。

 

私は、できる限りのサポートをし、そっと見守ることで

主動的に彼自身の行動を尊重するという関わり方を築きました。

 

度重なる研修も、毎回いくつかの困難があれど、その度考えて行動し、学び、

最後まで成し遂げます。多くの感動を私に教えてくれます。

私は自閉症スペクトラムの我が子をとても誇りに思います。

現在高校2年生です^^

 

健やかに笑っていてくれれば、それだけで幸せです^^

 

最後までお付き合いありがとうございました。

 

 

 

桜の花が咲いている